ウェーク島/Wake Islandww2:1941年12月8日~23日

ウェーク島沖海戦/Battle of Wake Island:ウェーク島の戦い

ウェーク島の絶景

太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)開戦時、大日本帝国海軍は、真珠湾攻撃と同時にウェーク島攻略作戦を発動し、北太平洋のウェーク島(ウェーキ島)へ侵攻。日本軍攻略部隊とアメリカ軍守備隊による攻防「ウェーク島の戦い」が勃発した。ウェーク島沖海戦は、そのウェーク島の戦いのなかで発生した海戦である。

ウェーク島沖海戦での各国の参加艦船

【日本海軍】 ■指揮官 「井上成美中将」「梶岡定道少将」 ▼空母:2隻 『蒼龍』『飛龍』 (※2隻ともに第二次攻略戦のみ参加) ▼軽巡洋艦:3隻 『夕張』『天龍』『龍田』 ▼駆逐艦:8隻 『追風』『疾風』『睦月』『如月』『弥生』『望月』『朝凪』『夕凪』 (※『朝凪』『夕凪』は第二次攻略戦のみ参加) ▼哨戒艇:2隻 『』『』 ▼潜水艦:3隻 『呂65』『呂66』『呂67』 ▼水上機母艦:2隻 『神威』『五洲丸』 ▽海軍陸戦隊:970名 ▽海軍航空隊 ▽他、支援艦艇  VS 【アメリカ軍】 ■指揮官 「ウィンフィールド・カニンガム中佐」「ジェームズ・デベル少佐」 ▽ウェーク島守備隊:1758名 ▽ウェーク島陸上砲台:8基 ▽航空機:12機

日本軍の部隊・艦隊編成

《大日本帝国海軍:連合艦隊》 [第四艦隊] ◆ウェーク島攻略部隊 ◇第六水雷戦隊 ・旗艦:軽巡洋艦『夕張』 ・第29駆逐隊:駆逐艦『追風』『疾風』『朝凪』『夕凪』 ・第30駆逐隊:駆逐艦『睦月』『如月』『弥生』『望月』 ◇第七潜水戦隊 ・第27潜水隊:潜水艦『呂65』『呂66』『呂67』 ・哨戒艇『葵』『萩』 ・特設巡洋艦『金剛丸』『金龍丸』 ◇海軍陸戦隊 ・舞鶴特別陸戦隊:350名 ・舞鶴第二特別陸戦隊:310名 ・第六根拠地隊:310名 ◆ウェーク島攻略援護隊 ◇第十八戦隊 ・軽巡洋艦『天龍』『龍田』 ◆航空部隊 ◇第二十四航空戦隊 ・水上機母艦『神威』『五洲丸』 ・千歳海軍航空隊 ・横浜海軍航空隊 ◆ウェーク島攻略増援部隊 ◇第二航空戦隊 ・空母『蒼龍』『飛龍』 ◆他、支援部隊

第一次攻略戦:ウェーク島沖海戦

ウェーク島攻略作戦は、大日本帝国海軍が単独で遂行する作戦として、太平洋戦争の開戦直前に計画された。上陸戦力も海軍陸戦隊で、担当は第四艦隊であった。また、爆撃支援として第十一航空艦隊の第24航空戦隊も参加する手筈だった。 一方、アメリカ軍はウェーク島の守備に海兵隊1個大隊を投入、陸上砲台も8箇所に設置し、F4Fワイルドキャット12機を配備するなど戦力を増強し待ち受ける。ちなみに、陸上砲台の一部は、かつて戦艦『ユタ』が搭載していたものであったという。 1941年12月8日、真珠湾攻撃と同時に、第24航空戦隊がウェーク島への空襲を開始。第四艦隊:ウェーク島攻略部隊がマーシャル諸島のクェゼリン環礁を出撃した。ウェーク島への空襲は翌日も継続し、アメリカ軍の飛行場や陸上砲台を損傷、さらに飛行場に並ぶ航空機7機を破壊した。また、ウィルクス島では弾薬庫が爆発したとされている。 12月10日夜、日本海軍のウェーク島攻略部隊が『呂65』に先導されウェーク島沖に到着。上陸を開始するが、悪天候のため波が高く、被害も相次いだため、まず艦砲射撃を行い敵戦力を削ることに。日付が変わり11日未明、ウェーク島攻略部隊・軽巡洋艦3隻、駆逐艦6隻が次々に砲撃を開始。このとき、アメリカ軍側は日本艦隊を発見していたが、陸上砲台の射程圏内に入るまであえて待機していたという。 4時00分、「守備隊戦力を叩き潰した」と思い込み充分に接近した日本艦隊へ向け、ウェーク島の陸上砲台が一斉に火を吹いた。これにより、軽巡洋艦『夕張』が煙幕を展開しつつ退避、そしてウィルクス島から距離6300mで放たれた砲弾が駆逐艦『疾風』を直撃した。大爆発を起こし立ち上がる200mもの高さの水柱。『疾風』は瞬く間に沈没した。 島からの猛烈な砲撃に、たまらずウェーク島攻略部隊は撤退を開始するが、さらにF4Fワイルドキャット戦闘機4機が追撃した。無理やり搭載した爆弾で何度も爆撃を行い、5時42分、ついに1発の爆弾が駆逐艦『如月』に命中。魚雷が誘爆を起こし、『如月』も爆沈した。 ウェーク島の戦い・第一次攻略戦は、油断もあり日本軍側の完敗に終わった。

第二次攻略戦:ウェーク島の戦い終焉

12月21日、部隊を再編したウェーク島攻略部隊は再びクェゼリン環礁を出撃した。今回は、連合艦隊司令部に航空支援を要請したことから、第一航空艦隊の空母『蒼龍』『飛龍』をはじめとした増援部隊もウェーク島を目指していた。ちなみに、この第一航空艦隊、通称・南雲機動部隊は真珠湾攻撃を終え帰投する途中であった。 同日、『蒼龍』『飛龍』から計49機の攻撃隊が発進。さらに第24航空戦隊からも27機が出撃し、ウェーク島への空襲を行った。翌22日にも空襲が敢行され、アメリカ軍側の航空機は全滅した。 ウェーク島に到着した攻略部隊は、21時00分に上陸を開始。しかし海上が荒れており作業が難航したため、哨戒艇2隻『葵』『萩』に接岸を強行させ、強引に上陸するかたちとなった。ちなみに、海岸に擱座した『葵』『萩』はその後放棄された。 この間、軽巡洋艦『天龍』『龍田』は分離し、陽動作戦を実施。 12月23日も日本軍は航空支援の恩恵があったが、ウェーク島守備隊の兵力が約2倍だったこともあり、海軍陸戦隊は苦戦を強いられる。 しかし進撃の途中で、指揮官ウィンフィールド・カニンガム中佐、ジェームズ・デベル少佐を捕らえ、降伏を呼びかけさせたことで銃声が止み、ウェーク島の戦いは一気に終焉を迎えることとなった。 駆逐艦2隻、哨戒艇2隻を失うなど損害は決して小さくなかったが、この攻略作戦により、日本軍は、アメリカ軍の重要拠点のひとつであるウェーク島の占領に成功。その後、この島は大鳥島と命名され、太平洋戦争が終戦を迎えるまで日本軍が統治した。

ウェーク島沖海戦での各国の被害状況

日本海軍>> 【沈没】:『疾風』『如月』 【放棄】:『葵』『萩』 アメリカ軍>> ▽ウェーク島守備隊:戦死122名、負傷49名 ▽航空機:12機損失

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